小学生の私が本気で探した伝説の花
おまじない本に振り回された、あの頃の話
小学生の頃。
私には、どっぷりハマっていたものがあった。
おまじないである。
図書館では『魔女になる方法』みたいな本を借りて読んでいた気がする。
きっと当時の私は、魔法とか不思議な力とか、そういうものに全力で憧れていたのだ。
そんな私は、本屋さんで買ってもらった一冊のおまじないの本を愛読していた。
『好きな人と両想いになるおまじない』
『頭が良くなるおまじない』
『髪が綺麗になるおまじない』
今見返したら、欲望のフルコースである。
でも当時は本気だった。
毎日ボロボロになるまで読み込んでは、
「今日も未来をおまじないで変えてやろう」
と常日頃思っていた。
足の裏に好きな男の子の名前も書いた。
よく分からん呪文を唱えて眠ったこともあった。
宿題?
そんなもんは知らん。
小学生のわりに、欲だけは強かった。
そんなある日、私は運命のページを見つけた。
『好きな人と席が近くなるおまじない』
なんと!!
席が近くなるだって!?
そういえば、もうすぐ席替えの時期。
何としてでも好きな男の子の近く……
いや、隣に座りたい。
そうと決まれば早速おまじないの準備だ。
私は急いで「用意するもの」のページを開いた。
どんな材料でも集めてみせよう。
そう思っていた。
用意するもの
・ケイトウ
けい……とう……?
何?
人なの?
無機物なの?
ケイトウは、ふわふわした、名前の通り鶏の頭のような見た目の花だ。
花屋に行けば比較的簡単に手に入る花だが、当時の私がそんなことを知るはずもなかった。
今までもっと簡単な材料だったのに。
消しゴムとか、赤ペンとか。
急に難易度が高いじゃないか。
なんなら『両想いになるおまじない』の方が材料が簡単に手に入っていた。
隣の席になるには、それ以上の試練が必要だというのか。
おまじないの世界、よく分からん。
……で、このケイトウはどこにあるんだ。
家の近くの道の端っことかに咲いてるだろうか。
私はおまじないの本のイラストを頼りに、学校帰りに探しまくった。
道端をじーっと見ながら歩く。
公園ものぞく。
花壇も見る。
男子たちが「鬼ごっこするぞー!」と全力で走り回っている横で、私はひたすら伝説の植物を探していた。
ケイトウ……
ケイトウがほしい……!
もはや恋のおまじないっていうより、伝説のアイテム探しである。
数日間探し求めたが、結局、伝説の花は手に入れることができなかった。
席替えがどうなったのかは、正直覚えていない。
好きな人のことより、ケイトウを探していた記憶しかない。
今この歳で思うこと、したいことと言えば、あの本を出した出版社へのフィードバックである。
小学生向けなんだから、もう少し調達しやすいアイテムにしてください。
消しゴムとか。
白い紙とか。
頑張っても四つ葉のクローバーとか。
ケイトウは難しかったです。



好きな人と席が近くなるように花を探す小学生しらすん可愛いwwww
たしかに、四葉のクローバーあたりじゃないと手にはいらない🍀あのおまじないはホントに効果あったのかも誰か知らないだろうなぁ😂