トモコレで失恋し、私は神になった
あのゲーム、割と現実突きつけてくるよね
トモダチコレクション。
小さな島に自分や身近な人の分身を作り、ご飯をあげたり、服を着せたり、恋愛させたりする、あのゲームである。
私も昔、狂ったように遊んでいたのを覚えています。
まず初めに自分の分身を作る。
そこから2人、3人と住人を増やしていく。
当然、私が2人目に作ったのは、当時好きだった男の子。(ここではA君とする)
3人目は、親戚の女の子。
まいちゃんである。
その後、5人くらいまで島の住民を増やし、しばらく遊んでいた。
ある時。
まいちゃんに恋の相談をされた。
どうしたんだいまいちゃん。
親戚のお姉さんが何でも聞いてあげよう。
『Aの事が好きです、告白したいのですが』
なんだと!!!
私のA君をだと!?
一応言っておくが、当然私のA君などではない。
現実では手を繋ぐことすら出来ていない。
しかし焦りがすごかった。
「やめときなよ」という選択肢もトモコレにはあった。
今の私なら当然押した。
親戚だろうが何だろうが、私の恋路を邪魔する奴は、島の管理者権限で摘み取らせていただく。
しかし、当時の私はトモコレ初プレイ。
恋愛イベントというものを、どうしても見てみたかったのだ。
私は考えた。
絶対に成功しなさそうな告白にすればいいのでは?
我ながら完璧な作戦である。
告白場所も、告白の仕方も、私なら絶対に断るだろうなというものをチョイスした。
勝負服は全身ヒョウ柄の着ぐるみみたいなのにした気がする。
そして、告白のときが来た。
全身ヒョウ柄のまいちゃんが、緊張した顔立ちでA君の前に立つ。
見た目の圧だけなら、告白シーンではなく捕食シーンである。
『あなたのことが好きです、付き合って下さい』
沈黙が流れた。
頼む、A君。
振ってくれ。
ヒョウだぞ。
目の前にいるのは、全身ヒョウ柄の女だぞ。
そして、お前には私がいるじゃないか。
『こちらこそ、よろしくお願いします』
ゴールインしてしまった。
私は目の前で、好きな人を奪われてしまった。
ゲームでも私の恋は叶わないのか。
現実だけでは飽き足らず、仮想空間まで私に現実を押し付けるのか。
しかも相手はまさかの親戚である。
その後、二人は楽しそうに付き合い始めた。
部屋を行き来し、仲よさそうに過ごしている。
私は島の管理者でありながら、ただそれを眺めることしかできない。
一方の私の分身はというと、数日後、特に好きでもない友人Bと付き合い始めた。
なんでだよ。
人生、好きな人より安心する相手の方がうまくいくとは言うが、ゲームですらそうなるのは酷である。
夢を見せてくれよ任天堂。
こんなのあんまりだよ任天堂。
そんなときだった。
『あら? お困りのようね』
私の頭の中に、高貴なレディの声が響いた。
あなたは……。
マリー・アントワネット様!
『ふーん。ゲームで片想いの相手を取られた、と』
『ハッ、くだらない悩みね』
笑わないでください。
こっちは全身ヒョウ柄に負けているんです。
『恋が叶わないのなら、世界を変えればいいじゃない』
……!!
そうだ。
私は、ただの失恋した住人ではない。
この島の管理人。
つまり、この世界における絶対的な神なのである。
……よし。
入れ替えよう。
私は、A君と友人Bの見た目、プロフィール、声などを入れ替えた。
顔面総取り替えである。
友人Bだった男が、今日から私の好きなA君。
昨日までA君だった男が、今日から友人B。
記憶以外のすべてを塗り替えた。
本人たちの意思?
知らんな。
ここでは私がルールだ。
結果、私はA君と付き合い、親戚のまいちゃんは友人Bと結ばれた。
何事もなかったかのようにイチャイチャしだす2組のカップル。
そうだ。
それでいい。
恋が叶わないなら、世界を変える。
相手を変えられないなら、顔と名前と声を変える。
この世は常に残酷なのだ。
こうして私は、トモダチコレクションから恋愛の難しさではなく、権力の使い方を学んだのだ。
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しらすさん、おはようございます😃頭の中にそんな人居たんですね🤣🤣🤣パンがないならお菓子を食べるように人を入れ替えるチート管理人🤣🤣恋は盲目ですね❤️
トモコレなつかしいいい!
全身ヒョウ柄からの顔面総取り替えは声出して笑いました🤣